入院日記(2002/6/24入院〜2002/7/4退院)


2002/6/24 入院当日

9時過ぎに耳鼻科外来へ行き、小児科の診察を受け、入院の手続きをする。
10時頃病室に入るが、午後まで自由だったので、パパと3人で東京タワーに行く。

午後、小児科の先生から手術の説明があり、4時頃本館7階の床屋さんで髪の毛を剃る。

夜9時以降飲食が出来ないため、夕飯はしっかり食べる。お風呂にも入って9時就寝。

  髪の毛を剃ったたつ。このまま全部剃ったら  
気持いいだろうなあ〜
  途中で購入したワンピのうちわと共に  
明日の手術に備えて熟睡中。


2002/6/25 手術当日

明け方4時、看護婦さんが起こしてくれて最後の水分を取る。
6時45分眠くなるお薬を飲み、ピンクの手術着(?)にお着替え。
8時5分、ベットごと手術室へ移動。親はエレベーターの前まで。
たつ大泣き。
不安のまま病室で待つが、1時間くらいして看護婦さんが
「無事に手術室に入りましたよ」と教えてくれた。

12時、森山先生とかみで先生が病室まで来て下さって、無事に手術が終わったと報告を受ける。

耳小骨の裏側まで真珠腫が広がっていたものの、
きれいに取りきれたと思うとおっしゃってくださり、
もしかしたら一回で済むかもしれないと言われた。
骨も変わりの物を入れ、鼓膜も半分張り替えたとおっしゃってくれた。


もし本当に一度で済んだら!と感謝の気持でいっぱい。

12時40分
たつが病室にベットごと戻ってくる。意識はあるが、ぼ〜っとしている感じ。
午後は眠ったり起きたり。4時頃パパが帰り、夕方になると
「お腹ペコペコ〜」と言い出し、
今日は食べられないのよと言い聞かすと、耳の包帯を取ろうとする。ダメよ!と言うと
「じゃあご飯ちょうだいよ!!」と無理なことを言う。

7時半頃耳が痛いと言い出し、看護婦さんに座薬を入れてもらう。そのままママも朝まで寝てしまった。


2002/6/26 手術翌日

6時30分検温。朝ご飯を食べ、ウンチはアンパンマンのおまるで。
朝ご飯は流動食。重湯・具のない味噌汁にジュース。
重湯は一口しか飲まなかったが、味噌汁とジュースは完食。
ママも少しジュースの味見。ゲッ!まず・・・
でも
たつ「アンコの味がする」といっておいしそうに飲んでいた。

9時30分耳鼻科診察。車椅子で移動。車椅子にママが一緒に座らないと怒って
「ママのバカ!ママのバカ!」を連呼。今日は何もせずに話だけ。

1時。だいぶ元気になった
たつ。ぶつぶつしゃべりながら点滴のスイッチをいじって止めてしまう。
看護婦さんが朝・夕2回の点滴だけに切り替えてくれて、足に管がないぶん、また自由になった。

もう元気フルパワー。耳の包帯がかゆいかゆいと言って、包帯を取ろうとする。見てるこっちが痛い。

7時30分。ボランティアたんぽぽのお兄さんがお誘いにきてくれて、プレイルームへ。
途中、森山先生が来て下さって、耳の包帯をボリボリかいて困ることを話すと
「明日包帯かえるだな〜」とおっしゃってくれた。紙芝居、しりとりカルタなどで遊ぶ。

9時就寝。寝る1秒前までしゃべってる。うるさい・・・

  点滴は足から。どうやら手でいろいろ  
試したらしいが無理だったみたい。
  おいしそうにご飯を食べるのだが、  
包帯が落ちてきて目がなくなってる・・・
  夕食に出たスイカ。
皮まで食べそうな雰囲気。  
相当お腹がすいてたんだろうな・・・


2002/6/27 新幹線

9時30分これから毎日続く耳鼻科診察。今日はガーゼの交換をしたが、
ひたすら泣きまくり、ぐずりまくる
たつ。手がつけられん・・・

午後1時、かみで先生が病室に来て下さって、
たつにおもちゃをプレゼントしてくださった。
なんでも新幹線がロボット(?)に変形するらしい・・・すごい・・・
たつ大喜び。
あと、先生の趣味(?)でくまのプーさんのマスコットを頂いた。これは私がもらってしまった(^^;)


  新幹線をもらって大喜びのたつ。顔・・・にやけすぎ。  

2002/6/28 点滴強制終了

9時半の耳鼻科診察が終わると、食事と睡眠以外用事がない・・・プレイルームに遊びにいくも、
他の病気の子供たちのそばで暴れまくるので、見ているこっちは気が気ではない。

あまりにも暴れすぎたせいで足の
点滴の針が折れ曲がって抜けてしまった!
先生が来て手に変えようと試みるが、そのうち断念。
本当は週明けに取れる予定だった点滴、強制終了。内服薬で抗生物質を飲むことに。
こんな子他にいるか!


  車椅子に乗るたつ。  
本当は歩いてる(いや、走ってる)んだけどね・・・
  プレイルームにて
  もしこういう遊ぶ場所がなかったら・・・  
ああ・・・考えるだけでぞっとする・・・


暇な日々・・・

こんなことを言ってはいけないとは思うのだが・・・とにかく暇だ・・・・
朝9時半の耳鼻科診察が終わるとやること無し。
病棟内をうろうろしたり、かくれんぼ(オイ)したり、病院内を探索に出かけたり・・・

元気が一番、そりゃあ元気に越したことはない。が・・・・元気すぎる。暴れすぎ。
このあたりのママの日記には「はあ〜〜〜」というため息ばかりだった・・・

お見舞いに頂いた昆虫図鑑
何度も何度も読んだが、
更に何度も何度も読めという。
  カブトムシとくわがたのとこばっかり・・・  


2002/7/2 抜糸

昨日抜糸だと思っていたが、結局抜糸したのは2日だった。
全然痛がりもせず、もしかしたら耳の中のガーゼも抜けて退院できるか?
などと考えていたが、甘かった・・・耳の中のガーゼは木曜の教授回診のときで、
退院は早くても金曜日ですね。と言われた。

あと3日。あと3日・・・・もしかしたら病院内の一日は
50時間くらいあるのでは??

抜糸後のたつ。包帯もなくなりバンソウコウだけになる


2002/7/3 七夕会

今日は病棟内の七夕会の日。たつは全然練習に参加せず、
それなのに合奏をやりたいと言って、何とかカスタネット一個ゲット。

子供たちの「3匹の子豚」の劇や、合唱、合奏など。

短冊に願い事を書いて笹に付けたのだが、
たつの願いは「アンパンマンになりたい」ママの願いは「8キロ痩せたい」
この親子、ふざけてんのか!と怒鳴られそうだ・・・

先生たちも出し物をやる。アブラハムは7人の子を強烈なダンスと共に歌う。
親は爆笑するが、
子供たちの大半はおびえていた・・・

     病院の先生方による出し物。     
お医者様・・・よね。

2002/7/4 退院は言い間違えから・・・

明日、退院予定だったので今日で入院生活も終わりか〜などと思いながら起床。
いつものように9時半に耳鼻科診察へ。
今日は教授回診で、耳の中のガーゼが抜けるはず。

森山先生が、耳の中のガーゼを取ってくれる。
あまり泣かなかった
たつを誉めてくださって、たつもにっこり。
処置が終わり、カレンダーを見ながら、森山先生が

「じゃあね、お母さん・・・えっと・・・今日退院で・・・あ、間違えた。明日退院で・・・」

とおっしゃった。

チャンス!!!すかさずつっこみを入れる!「え?今日退院してもいいんですか??」
(きっとこの時の私の目はキラキラ輝いていたはず)
そして、私の心の中を読んでくれていた看護婦さんも
「もう限界らしいですよ、元気すぎて」と更に発言してくださって、
笑いながら森山先生が退院を許可して下さった!やっとぅっわああああああ!!!!!!!

突然決まった退院に2人で喜びながら病室へ戻って荷物を片付ける。
お昼過ぎ、無事に退院!!

退院後、東京の兄の家の近くの公園にて
  思いっきり遊ぶ。このゴーカートに乗って  
ぐるぐる回っていた。
それにしても暑かったので帽子を購入。
  帽子のゴムが耳の後ろにかかると耳が取れそうで  
ちょっと怖い・・・




無事に手術も終わり、予定より1日早く退院でき、たつも元気。これ以上のことはありません。
入院中、ご心配してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回初めて入院を経験したのですが、この世の中に、病気と闘っている子供たちが
たくさんいることを、頭の中ではわかっていても、実際に一緒に遊んだり、
接する機会が少なかった私は、今回小児病棟に入院して、重い病気の子供たちと接することで
自分の中で何かが成長したような気がします。

文章でなんと表せばよいのかはわかりませんが、とにかく早く病気が良くなって
おうちに帰れるといいね。と、心から思います。

ご迷惑をおかけしてしまった病棟内の方々、みんな頑張れ!!