2005年12月15日(木)   入院当日

昼前の新幹線で東京へ。

病院に行く前に、新橋駅近くのラーメン屋でラーメンを食べる。

病院へ着き、病棟に案内されるが、前の方が退院したばかりで、
まだベッドが入っておらず、しばらく床でゲームをやっていたたつ。


そのうち、床屋さんへ行くように言われ、耳の後ろの毛を剃る。
床屋さんで上出先生にお会いした(^^;)

麻酔科の医師から説明を受け、耳鼻科の担当医から、
手術について説明を受ける。
味覚障害、顔面神経麻痺など、万が一症状が出ても、
ほとんどは治るらしいが、ごくまれに治らない事もあるのだとか。


18時、夕食。

麦ご飯と、魚、かぼちゃの煮物、お吸い物。
魚は全部食べたけど、かぼちゃとご飯はママの口へ。

12月16日(金)

前日、夜9時以降は飲食禁止。
寝る前にジュースを飲んで、朝6時半に最後の水を飲み、
これ以降、手術まで絶飲絶食。

午後の手術なので、腹減った〜って言い出しそう・・・

午前10時、浣腸。薬を入れてから、3分我慢するように言われるけど、
すぐに「出ちゃう〜」と、苦しそう。
2分くらいで、「あ、出ちゃった・・・」(^^;)

すぐにトイレに駆け込む。
便を看護士さんに見てもらい、OKをもらう。
ゲームばっかりで、出てくる言葉も「悪たれ」ばかり。

気持ちは分かるんだけど・・・
看護士さんの話も聞いているのかいないのか・・・(−−#
手術着に着替える。

午前11時、眠くなるお薬を飲む。
10分後、ゲームをやりながら、あまり変わらな〜いと
ぶつぶつ言いながら、くたくたしてる。

午後12時30分、手術室へ。
ベッドごとエレベーターで18階から4階へ。
エレベーターの中まで入れて、4階の手術室前でお別れ。
今回は泣かれる事はなかった。後は祈るのみ・・・

午後3時30分。
たつはまだ戻ってこないのだが、
ナースステーションでばったり森山教授に会い、
無事に手術が終わったと報告を受ける。
再発の原因になった前回取り残された部分は、
手術の際、アーチになっている耳小骨の裏側にあって、見えにくいらしい。
今回は内視鏡を使って確認し、5ミリほどの真珠腫を取り除き、
骨を削って高さが足りない分を自分の軟骨で補ったとのこと。

無事に終わったと聞いて安心したが、
やはり定期的(何年かに一度の)検診は必要とのこと。
たまたま今日外来にきた方が、HPの事をご存知だったらしく、
森山教授に
「たつ君のホームページがあるんだって??」と聞かれてしまった・・・(^^;)


午後5時
たつが病室に戻ってくる。大きな包帯と酸素マスクをつけて。
麻酔の影響でうとうとしているが、私の顔を見るといきなり泣き出した。
こっちまで泣けてくるっつーの。
耳が痛い、マスクが苦しい、暑い、声が変、喉が痛いと、ぐずぐず言いながら、
ぽろぽろ涙をこぼして泣く。
じきに痛み止めの薬を入れてくれるらしい。
酸素マスクは、9時にならないとはずせないので、そ
れまで我慢するように・・・と言うと、
また涙をながして泣く。その後はうつらうつら・・・

午後7時
時々起きては、酸素マスクを嫌がり、看護士さんに
マスクを口元に乗せるだけにしてもらう・・・

午後8時
また起きて、マスクを嫌がり、看護士さんに許可を得て、はずしてもらう。
12月17日(土)

手術翌日

昨夜はぐっすり眠れ、朝6時半頃トイレでおしっこも出た様子。
朝ご飯は、ママが来てから食べる・・・と言って、食べずに待っていて、
ママが来てから一緒に食べる。

野菜は少し残したが、パン2個と、フルーツ、牛乳を飲む。

9時半頃診察

今日はとりあえず、熱、めまい、ふらつきがないか・・・など聞かれ、
そのまま帰る。
早速売店でキャラメルを買わされた。
その後、点滴2本入る。

夕方点滴1本、元気も良く、熱は微熱程度。
病院内を車椅子で動き回り、売店めぐりの旅に出る。
朝の診察が終わると、前回同様、特にやる事なし。
ゲームも同じ物ばかりだと飽きるらしい(^^;)
隣の病室に、同じくらいの男の子がいて、
気になって覗きに行ったりする。
病棟の談話室のような所から、ちょうど
東京タワーが見える。
夜になるととても綺麗。

車椅子に乗っているが、もちろん歩けるし、
走れる・・・(^^;)
12月19日(日)

包帯が取れる。
微熱は続くものの、いたって元気。
前回に比べると、包帯が取れるのが早いなーという印象。
看護士さんが氷枕を用意してくれる。

ガーゼも取れ、耳がすっきり。
元気も良い。ただ、微熱はまだ続く・・・
折り紙で、アンパンマンとか、ポケモンとか、
かなり難しい物を要求され、
あんな本買っていくんじゃなかった・・・と後悔したが、
とても嬉しそうに、ありがとう(^^)と言ってくれると、
ホッとする。

夜、ママが帰る時も泣く事もない。寂しそうではあるが・・・
夜勤の看護士さんに聞くと、夜中の12時頃病棟真っ暗なのに、
眠れないから・・・と言って、
談話室に1人でいたらしい。
普段一日中外で遊びまわっているような子だから、
きっと疲れもなくて、眠れないんだろうな・・・

退院も間近になった頃、夜帰る時にたつがこう言った。

「ママ、明日は来なくていいよ、僕一人でいられるから」

え?!なんで??
笑顔で言うたつに、ちょっと動揺しながらも、
ナースステーションで看護士さんに聞いてみた。
もしほんとに大丈夫なら、一日くらい東京見物でもしてこようかなーなんて。

看護士さん、あっさり・・・

「いや、それはちょっと・・・^^;」

「多分、たつ君、お母さんがいると悪さ出来なくなっちゃいますからねー
嫌なんでしょうね(笑)」

聞けば、ママが朝来るまでの間に、掃除のおばちゃんがくると、
掃除機に乗っかって、廊下をすべったり、
ナースステーションに入り浸ったりしているらしい(−−#


12月25日の退院予定でしたが、1日早く24日の退院になりました。
退院後の診察は、1月6日。
この後は、地元のかみで耳鼻咽喉科にて、定期的に診察を受けることになりました。

これで最後にしたい「たつの再発日記」
これにて終了〜